Weaver jacket
- Seeing is believing -
Weaver jacket
機織る者のジャケットです。
私は今年に入ってからエニシング前掛け工場さんで機織りの修行をさせていただいてます。
自らが工場で着用するユニフォームを今回製作しました。
生地はもちろん、工場で織られている前掛けの生地を使用しています。
綿の太番手の平織りといういわゆる帆布の生地に近いのですが、エニシングさんの生地は緯糸を引き揃えで打ち込まれているため、通常の撚糸がかけられた緯糸を使う帆布よりも柔らかい生地になるのが特徴です。
また生地幅が狭いのでこのジャケットを作るための用尺は5m。
なるべく効率よく生地を使う為になるべく直線のパーツで設計し、随所に生地の耳を使用しています。
デザインのディティールは20世紀初頭のアメリカ、フランスの作業着から着想を得ています。
身幅に対して袖が狭く短いのは、機械との接触を減らすためです。
エニシングさんで使用されている、およそ100年前設計の織機は油塗れのパーツが剥き出しです。
ギアに巻き込まれたり、メンテナンスの際に手元が汚れる事が少なくありません。
前見頃にあるウォッチポケットはよく使う糸切鋏を収納するための設計です。
工場長に「糸と友達になるんだよ」と言われました。
それだけ糸と向き合うのが機屋です。
もちろんその分鋏を使う事が多いという事です。
※4月25日追記
これまで出していたキナリ(Off-White)に加えて、
・Deep blue
・Brown
の2色を製品染めし、
カラーバリエーションを増やしました。
全て人力で染めた為、要所要所に見られる染めムラがあります。
それにより既に長く着込まれた様なワークジャケットの雰囲気が出て、
これから使い込んで味を出すキナリとは全然違う製品となりました。
しかししっかりと色落ちをする染料を使っているので、ここから更に着ていくと経年変化を味わえます。
<Size>
・Off-White
肩幅 54cm
身幅 60cm
着丈 68cm
袖丈 49cm
袖口 11cm
・Deep blue
・Brown
(製品染は高熱をかけているため最大2%ほどの縮みが出ています。)
<Color>
・Off-White
・Deep blue
・Brown
<Fabrics>
Cotton 100%
<Material>
Metal Button
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