Italian collar box shirts


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Italian collar box shirts


50年代辺りに見られるボックスシルエットのシャツをモデルにしています。

特徴となるのは襟の形です。

イタリアンカラーの形ですが、生地が途中で切り替わっています。(本来のイタリアンカラーは生地が続く物の事を言います。)

生地を切り替えなしで作ってしまうと、裁断の際に端切れとなる生地が多くできてしまうためです。

工場では職人さんがそれぞれ想いを込めて機織りをされています。

生地のロスが出るとその分の職人さんたちの頑張りも無駄にしてるように感じました。

これは自分が工場で働かせていただいて、更に思いが強くなりました。

直線で生地を使う身返し部分には耳を使用するなど、なるべく布本来の形を生かした製品です。

ボックスシルエットと商品名にもなっていますが、前見頃を背中側で終わらせ、ウエストに若干のくびれを作ったり、体のラインも意識したつくりになっています。


カラーバリエーションはブラウンとブラックシャンブレーです。

それぞれ生地が違うので説明させていただきます。


Brown

こちらはストールと同素材、1950年前後に製造された旧式のシャトル織機で織られたワイルドシルク素材の生地です。

シルクは大きく家蚕と野蚕という種類で分かれます。

一般的なシルクは家蚕が使用されます。品種改良されて家畜化した蚕になります。

対して野蚕は蚕以外の絹糸昆虫のことです。

家蚕の糸で作られたシルクは滑らかで光沢がある、いわゆる一般的なシルクのイメージです。

しかしワイルドシルクは、繊維がシルクより太いため、触感が少しきしんでいるのが特徴です。

この製品に使われているワイルドシルクとは野蚕のシルクです。

そもそもシルクは

吸湿性・防湿性に優れ、熱伝導率が低いので夏は涼しく、冬は暖かい素材です。

それに加えてこのワイルドシルクは繊維が太いので、シャリ感もあり肌から浮くリネンに近い質感も持ち合わせています。



Black chambray

浜松で廃業された生地屋さんの倉庫にあった

デッドストックの生地を使用してます。

おそらく1990.年代前後の綿素材。

白と黒の交撚糸を経糸に、緯糸には黒単色が使われています。古いブラックシャンブレーの生地に似ています。

これは推測ですが、当時のヴィンテージブームで企画されたリプロダクト生地だと思われます。

旧式の織機で織られた生地はヴィンテージと同じように育てながら着ていただけます。


素材によって全く違う製品とも思えるシャツです。

素材感を堪能して着用していただきたいです。


<Size>

※生地によってサイズが異なります。

・Brown

肩幅 46 cm

身幅 56 cm

着丈(前) 60 cm

着丈(後) 62 cm

袖丈 59 cm


・Black chambray

肩幅 46.5 cm

身幅 56 cm

着丈(前) 62.5 cm

着丈(後) 64.5 cm

袖丈 60 cm


<Color>

・Black chambray

・Brown


<Fabrics>

Black chambray : Vintage fabric cotton

Brown : Silk 100%


<Material>

Shell Button


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